わたしが女性政治家を目指す理由

わたしたちが政治家にならなかったら、

一体誰がやれるのだろう

女性政治家が増えない理由は、きっと幾らでもある。

わたしたちが女性政治家になりたくない理由も、数えればきりがない。

正直にいうと、女性政治家の皆さんの話を聞いて、働き方やジェンダーなど様々な課題や現実を知り、それが改善されないまま、女性政治家になるのはとても困難なことに思えた。

ただ、女性政治リーダーのトレーニング合宿に参加する機会を得たことで、これ以上はないくらいの最大限のエールを受け取り、エンパワメントされた私たちが、ただ遠くから漠然と「誰かに女性政治家になってほしい」「女性政治家が増えてほしい」と願うことは、もうできない、とも思う。自分や仲間たちが手を挙げられることも知ってしまったから。

新しい政治の担い手に

戦後、日本で最初の女性国会議員が誕生し、21世紀に入り、2018年に、男女の候補者数をできるかぎり均等になるよう政党に努力を求める「日本版パリテ法」ができた。

パリテ・アカデミーに集った同期やスタッフの女性たちが、ともに作りたい未来のために、手段として一人ひとりが政治の道を選ぶことは、何も特別なことではない。

ソーシャルアクティビストとして走ってきた私が、いま起業家から政治家への転職を考え始めていることを、オープンにすることは、おかしなことではないだろう。

なぜなら、女性でも、女性でなくても、等しく政治家になる権利があり、日本の社会が、世界が、より多様な政治の担い手を必要としているから。

私たちは、たった1人で女性政治家になろうと挑むわけじゃない。シスターフッドの精神で、日本や世界の女性たちと連携していけばいいのだ。

女性政治家を目指すのではなく、日本の新しい政治の担い手になりたい。

2019.12.17 ハフポスト日本版にオピニオン寄稿https://www.huffingtonpost.jp/entry/parite_jp_5df703c3e4b0ae01a1e2a4a0?utm_hp_ref=jp-blogs